今までWeb上での情報収集として個人的に活躍していたのがRSSリーダー、特にGoogleリーダーだった。
RSSリーダーは、自分の興味のあるブログやニュースサイトの更新情報のみを取っていくので、情報のフィルタリングがしやすく、自分に合った情報を得られやすいツールです。
今でもとても有益な情報を得るためのツールとして活躍している。
しかし、情報源としてフィルタリング、スピードなどの点でRSSリーダー以上のツールが登場した。
それはツイッターでした。
そして情報収集ツールとして機能させたのがiPadです。
Twitter × iPad の組み合わせが新しいフローを生み出すことを実現します。
そしてGoogleリーダーも組み合わせ、iPadを情報収集の統合ツールへと昇華します。
その方法を今日はご紹介します。
情報収集のフロー
(画像をクリックすると新規ウィンドウで拡大します。)
TwitterとGoogleリーダーからiPadのアプリを通じて、情報を集めていきます。
ここで便利なのがRead It Laterです。
Read It Laterは「後で読む」をサポートしてくれるアプリです。
使うまでは便利さに気付かなかったですが、使ってみてコレは良い!と思いましたね。
Twitterはタイムラインが流れるのが早い、そしてたくさんの情報が流れるので一回一回サイトを見ている時間はない。
そこでRead It Later!
TwitterのツイートにでてくるURLをRead It Laterに送っておく。
Googleリーダーも見出しを見て読みたい投稿をRead It Laterに送っておく。
まとまった時間でRead It Laterを起動して、読む読む読む。
読んで、貯めておきたい情報をEvernoteへ!
有益な情報は、Twitterに投稿してシェアしよう!
というフローです。
TwitterとGoogleリーダーの情報を第1段階のフィルタリングをしてRead It Laterへ送る。
第2段階では、Read It Laterで読んだ記事をストック・シェア・読み捨ての3つに分ける。
この2回のフィルタリングがポイントです。
では、詳しく解説します。
用意するサービス
Googleリーダー
ブログやニュースサイトなどの最新情報を得るための有用なサービスですね。
Googleリーダー自体は、検索も優秀でずっと貯まっていたニュースを後で必要なときに取り出せるので情報宝庫としての機能も実は後になってわかる優秀なところです。
Twitterでは、最新のニュースやブログ記事をツイートしてくれる人が数多くいます。
その方々のツイートから自分が読みたい記事を見つける情報源としても活用できるサービスです。
Googleリーダーも情報は速いですが、Twitterはより人と情報、人と人の距離が近いのでスピードがより速い印象です。
Googleリーダーは登録したRSSだけですが、Twitterのユーザーは自分が思いがけないところから貴重な情報を発信してくれます。
Evernote
Evernote
カテゴリ: 仕事効率化
価格: 無料
後になって使うかもしれない残しておきたい情報を貯めるサービスとして優秀です。
とりあえずサイトのテキストや画像をぶち込んでおきます。
後で検索して探せばOK!
脳に記憶しておくのは大変ですが、Evernoteを外部脳として記憶してもらっておきましょう。
GoogleリーダーはRSSの情報分、勝手に貯まっていくサービス、Evernoteは自分で選んだ情報を貯めていくサービスですね。
準備するiPadアプリ
Pocket(旧Read It Later Pro)
Pocket (Formerly Read It Later)
カテゴリ: ニュース
価格: 無料
このアプリに送ったURLを一括でダウンロードして後で読むのに便利です。
本文だけを切り出してくれるテキスト機能もあって、余計な情報(本文以外の要素)を見ないで済むので本でも読んでるような感じ、読むことに集中できて良いです。
すべてのURLがそうできるわけではありませんが、かなり使えるツールでしょう。
Evernote同様、自分で選んだ投稿が貯まっていきます。
中継地点という認識が近いです。
Osfoora HD, for Twitter
iPad向けのTwitterクライアントです。
今のところ、Osfooraが一番使いやすいです。
(Twitbird、Echofonなど新しくリリースされてきた有料Twitterクライアントは試してません)
OsfooraはRead It Laterと連携でき、ツイートのURLをRead It Laterに送ることができます。
Reeder for iPad
Reeder 2
カテゴリ: ニュース
価格: ¥450
Googleリーダーと連携するiPad向けRSSリーダーです。
こちらもRead It Laterとの連携ができ、Read It Laterに送ることができます。
RSSリーダーとしてもiPadの操作性を活かしたUIで、大量にある記事をサクサク読めます。
タイトルを見ながら手で画面をなぞってスクロールするのが使い勝手がいいところで、
いつも1,000件以上たまる大量の記事を読み終えるスピードが格段に速くなりました!
準備編
OsfooraのRead It Later連携機能をオンにする
Osfooraは設定をしないとRead It Laterとの連携機能がオフのままです。
左上の歯車アイコンの設定からServices > Read Laterの項目でRead It Laterをオンにしましょう!
ツイッターのリスト機能で情報源リストを作る
Twitterはフォロー数が多くなればなるほど、タイムラインの流れが速くなり、最新情報だけをピックアップするのは困難になります。
そこで、Twitterのリスト機能を使います。
自分の興味があるニュースやブログ記事などのURLを発信してくれるユーザーをリストにまとめましょう。
これで準備おわり!
実践編
1.ツイッターからRead It Laterへ情報ピックアップ
Osfooraを起動して、先程作成したリストのタイムラインを片っ端から見ていって、気になったURLはとりあえずタップしてRead It Laterに送りましょう。
タイムラインを眺めていたら時間が過ぎていくばかりです。
このときは眺めないで、ひたすらURLを追いましょう。
2.GoogleリーダーからRead It Laterへ情報ピックアップ
Reederを起動して、見出しを見ながらスクロールして気になる記事を探します。
Reederならスピーディーに俯瞰して見ていけます。
気になる記事が見つかったら、右上の矢印アイコンをタップしてRead It Laterを選択、送りましょう。
3.Read It Laterで「後で読む」
Read It Laterを起動して、1と2で集めた記事をダウンロードして読んでいきましょう!
1~3をまとまった時間を作って、一気にやってしまうと効率的ですね。
ダラダラ見ながら1、2をやるととてつもなくムダな時間を食ってしまいます。
時間をかけるなら、3だけにしましょう。
4.ストックしたい情報をEvernoteへ送る
Read It Laterへ送った記事も全てが使える情報とは限りません。
その中から見つかった後に残しておきたい情報を選別してEvernoteに送りましょう。
とりあえず全てEvernoteにぶち込んでしまうというのアリだとは思います。
ここでは「Read It Later → Evernote」へ送るのは、「フロー情報 → ストック情報」へ変える工程です。
5.有益な情報をシェアする
Evernoteへ送っても、その範囲は個人までです。
しかし、有益な情報はTwitterへ還元することで他のユーザーの方々とシェアできます。
有益な情報は積極的にRead It LaterからTwitterへ送りましょう!
情報としては「フロー情報 → フロー情報」とそのままですが、Twitterは情報拡散効果に優れています。
フロー情報のままでいいんです。Twitterへ還元することが大事だと思います。
先人から受け取った情報を次の人へ渡す。
情報、知識をより多くの人で共有することができる好循環を生み出すことができるでしょう。
良質なアウトプットは、大量のインプットから生まれます。
できるだけ良質なインプットを得るための方法の1つでした。
Twitterの台頭により、ソーシャルメディアが良質な情報を得るためのインフラへ変遷し始めました。
今までの既存トラフィックではないソーシャルメディアによるトラフィック。
新たな選択肢が増えたのです。
そして情報を持ってるだけでは、価値がなくなる時代へ移行が始まっています。
情報を知識に変え、知識を活かし、成果を出す。
そこへの近道の1つとなれるといいですね。
終わり