マックの無料コーヒーとプロモーション

マーケティング

マックでまたコーヒーの無料提供を8月28日から始めるそうです。
おいしいと評判のマックの『プレミアムローストコーヒー』ですね。

これほどインパクトがあって、強力なプロモーションは久しぶりと感じました。
自分の考え方にも近いからか目に付きました。

マーケティング的に見てみると、、、

 

【商品力】
おいしいと評判。
もともと低価格でおいしいコーヒーを提供していたので認知度もある程度高い。
僕の周りの大人たちもスタバやドトールよりマックだと豪語してました(笑)

 

【価格】
無料!
商品力があるものを無料で提供できることは大きい
1円と無料とでは意味が違う。
言葉のインパクトのみならず、心理的な壁を取り払ってくれます。

 

【差別化】
商品力のあるものを無料で提供することは、競合には難しいでしょうね。
これを可能にしている一つの要因が「原価」です。
1杯2.5~3円らしいです。
このへんがマネできない独自資源になってくるんではと思います。

仮に100万杯を無料提供しても300万円の広告費です。
下手な広告を打つより断然良いことがわかるでしょう。

 

【効果】
無料コーヒーで来店客数を増やすことができ、なおかつ、
コーヒーを注文した人がハンバーガーなど他の商品を
ついでに」注文することは多いでしょう。

ということは、楽々売上に貢献して、
かなりの利益を出すことができたのではないでしょうか?

その他にも、これだけインパクトのあるプロモーションを展開しているので、
マクドナルド全体での認知度の向上にも繋がっていると思います。
また、インパクトのあるプロモーションなので、メディアへ取り上げられやすく
PR効果も高いのかな~

マインドフローで言うところの「認知」~「愛情」までの流れをカバーできる
大きな差別化戦略になっているかもかもかも。

キャンペーンを使う理由はいくつかあって、一つはテストマーケティングするため。
テストマーケティングの結果が良好であれば、
今後は継続または完全無料化なんてことも?!

今回は朝から夜に時間帯を変更されているのでテストしているように臭います。

 

【まとめ】
おいしいと評判のコーヒー(商品軸)を、無料で入り口を広く開け(手軽軸)、
集客する手法は、様々な業種の企業で行われていますが、
ここまで強烈なのは滅多にないような気がします。

ユニクロの事業もこのモデルではありますが、無料は難しいかな。
ユニクロのほうが商品軸を強くするところに重きを置いていますしね。

このプロモーションを企画した人は秀逸ですね。
マクドナルドの商品特性、数字を的確に理解したうえで考案していると思います。

同じ手法で提供しようとしてる商品・サービスは多々ありますが、
商品特性に合っていないことが多いのもまた然り。

やはり決め手は原価でしょうか~
強みをうまく活用していると感心してしまいました。

 

負けてられん。

【引用】
ヤフーニュース:マクドナルドのコーヒー1杯無料企画、夜時間にも実施
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090821-00000018-oric-ent