戦略や方策を考えられる人は、多い。
それらを成功まで導ける人は、少ない。
なぜ途中で失敗するのか?成功させるには何が足りないのか?
ソフトバンクを事例に必要な2つの力を話していきます。
1.実行力
独創的なアイディア、魅力的な企画、力強い戦略、どれも実行されなければ考えで終わってしまいます。成功よりも以前の話ですね。
実行すれば、様々なところに影響を及ぼすことも多いため、躊躇することもあると思います。
実行しなければ、現状と変わらない。変化を拒めば、悪いほうへ変化する。
問題意識からや、打開をする場合によく見るパターンです。
現状と変わらないから、小手先の対策を打つ。そうしていくうちに、悪い変化は徐々に迫ってくる。
ソフトバンクでは当初、戦略の大きな方向転換が必要だったと思われます。
ケータイのビジネスモデルは、ユーザーが使えば使うほど売上が上がる仕組みになっています。また、ユーザーはなかなかキャリアを変えません。
競争に勝つためには、シェア争いがポイントになっていました。
そこで当時打ち出したのが「ホワイトプラン」でした。
これは上記2社に対して強い差別化戦略となったことでしょう。
シェアを増やすためには、マーケティング的には「新規顧客の獲得」の戦略をとる必要があります。3つの軸で言うところの「手軽軸」で差をつけるプランです。圧倒的な価格差、価格体系の変更で、ユーザーの敷居を低くし、購入(契約)につなげる方法ですね。
戦略の方向転換をし、ホワイトプランを実行する。
その一歩がソフトバンクのそれからの大きな原動力だったのではないでしょうか。
とは言っても、普通はリスクを感じ、実行できない人も多いです。
そういう方には、テストマーケティングをお勧めします。
何かを制限することで、テストし効果を見る、問題点を把握することをします。
期間を制限すれば、「キャンペーン」などになります。
影響範囲を制限すれば、「限定」となります。
また、リスクを最小限に抑える方策を加えることも大事なことでしょう。
このように、段階を設けることや、リスク許容量を考えることで、実行しやすくするのも一つです。「実行力」と一言で言っても、意味は1つではないですね。
2.徹底力
次に、実行した後の「徹底力」がとても重要です。
ソフトバンクが契約数を伸ばしているのは、ホワイトプランだけではないでしょう。
次から次へと割引プラン「○○割」をリリースしていきました。
ホワイトプランを軸に、「手軽軸」の徹底を行っています。
早々しないキャリアの変更をユーザーにしてもらうだけの動機付け。
ユーザーの敷居を低くする。
そのために、「○○割」を徹底してリリースしてきています。
「のりかえ割」もその一例です。
http://mb.softbank.jp/mb/welcome/MNP
http://mb.softbank.jp/mb/norikae/norikae/
のりかえの壁になりそうなメールアドレス、アドレス帳、利用年数の引継ぎを簡単にできるようにし、コストもかからない。個人的には利用年数の引継ぎは毎月のコスト面でとても助かるものだと思います。
さらにキャンペーンで、ホワイトプランの基本料が最大で15ヶ月無料とかなり敷居を下げてきています。
「のりかえ割」という仕組みの導入に、キャンペーンで追撃。
用意周到で、他社の追随を許さない猛攻撃ですね。
実行しても徹底できず、成功ラインに持っていけない会社は多いです。
この「徹底力」は見習いたいです。
「実行力」と「徹底力」
身の回りの人にこの2つを持ち合わせている人は何人いますか?
考えてみてください。意外と2つ揃う人は少ないでしょう。
※僕は決してソフトバンクの回し者ではありません(笑)
実はソフトバンクを使ってません。
この投稿は、徳島県の阿波池田から徳島市へ向かう電車の中で書いています。
特急電車の本数が少なく、各駅停車の電車の中で、やることなくPCを起動。。
隣で旅の友が寝ています。
旅行は徹底して楽しんでいますが、こうやってたまにゆっくりと考えるのも旅先での楽しみです。
※シルバーウィークで書いた話ですが、追加や校正しているうちにアップするのが遅れてしまいました。