生け花と経営

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雲竜柳の生花
写真は、先日生けた雲竜柳の生花。
フォルムが特徴的な雲竜柳と後ろの雪柳が秋を感じさせる。

生け花の「理論」と「感性」

生け花を習っていて、常々考える「理論」と「感性」。
一見、正反対の2つだけれど、つながりがある。

生け花では理論に従いながら、感性を活かす。
この相反してるかに見える理論と感性が合わさるから素晴らしい作品となる。感性を活かすから、同じ素材・同じ理論でも多様な作品が生まれる。

生ける時は、理論に基づいて考えながら、感性にゆだねる。
理論と感性の行き来が創造への刺激となる。

生け花を習い続けているのがなぜか考えると、
一つには、経営に通づるものがあるからだ。

経営では

経営においては、「論理」と「嗅覚」の総合化とおもう。
論理で考えられた事業計画、戦略でも現実には感覚が内在している。

現実だけではなく常に未来への投下だから、不確実性が高い。
これでいける、間違いないと思う事も実現するかどうかは不確実だ。
投下は嗅覚で行われている。多くは嗅覚で行われているのではないだろうか?

かといって、嗅覚だけでは確率が低い。
残りを経営者は長い時間かけて論理をつくる。
それが成果への集中となるのでしょう。

嗅覚は決して感覚だけとは思わない。
経験や論理が意識・無意識に関わらず出した答えの場合も多い。
直感が無意識に脳が考え出した答えというのを聞いた事がある。

偏重ではなく総合化

お会いする大先輩の経営者によく見るのが嗅覚偏重型。
多くは今までの成功体験が判断の元になっている。
逆に最近の若手経営者は論理偏重型も見る。

しかし、偏重ではなく、「論理」と「嗅覚」の総合化が重要であると考える。
生け花は、「論理」と「嗅覚」の総合化の感覚に似ていると感じるところもあり、学ぶところも多いのだろう。
それが続けるいくつかの動機の一つかな。