GoogleがIMEに参入!データの横展ビジネス – Google日本語入力

マーケティングChrome

google日本語入力(IME)

この記事は、Googleの「Google日本語入力」を使って書いています。

そうです、GoogleがIMEに参入したんです。
IMEとは、右下のタスクバーにある言語バーです。
ちなみにIMEは、「Input Method Editor」の略だそうです。入力変換ソフトだそうです。

デスクトップが少しずつGoogle化してましたが、 とうとうIMEまでGoogle製になりました。
MicrosoftのIMEやATOKの2つが有名かと思いますが、Googleの無料モデルに勝ち生き残っていくことができるのでしょうか?特にATOK・・・

しかし、GoogleがなぜIMEに参入できるのでしょうか?

Googleのメインサービスの検索エンジンにヒントがあります。
最近では入力途中に変換候補を提案してくれるサジェスト機能がついてるのはご存知でしょうか。

この機能を支える重要な資源は、「キーワード」です。 
膨大な量の「キーワード」を持っていなければ、サジェストできないですよね。
この「キーワード」のデータベースこそGoogleの独自資源の一つです。

▼では、どうやってキーワード・データベースを構築したか?

検索エンジンは世界中のWEBサイトを歩きまわって(クロール)、情報を貯めこみます(インデックス)。貯めこんだ膨大な情報からキーワードのデータベースが作られます。また、ユーザーが検索した際のキーワードも貯め込まれているのではないでしょうか。

▼他サービスへの横展(独自資源の水平展開)

Google は、これらを検索エンジンだけではなく、他のサービスにも活用しました。
上記サジェスト機能、そして今回のGoogle日本語入力(IME)などですね。

企業が持つ資源を他のサービスやビジネスに活用する横展がビジネスモデルを増やします。既に持っている資源を使い、収益の柱を増やせるので、先行投資を少なく抑えることができます。

1つの収益源だけではビジネスモデルとしてはリスクが大きい場合も多々あります。
1つの資源から複数の収益源を生み出すことは、 ビジネスモデルを強固なものにしてくれます。

▼横展を考える

自分の周り、自分の働く企業の周りを見渡してみてください。

・今ある独自資源は何か?その資源を他に活かすことはできないか?
・これから育てていきたい独自資源は何か?
・ライバル企業に勝てる要素はどこか?
・ライバル企業が提供していて、自社ではやっていないサービスは何か?
・なぜライバル企業はそれをやっているか?
・ライバル企業がやっていなくて、自社が提供しているサービスは何か?
・なぜ自社ではそれができるのか?
・他の業界、近い業界ではどのようなサービスを提供しているか?
・既存顧客が持っている自社が提供出来ていない他のニーズは何があるか?

ビジネスの横展を考えてみませんか?
現在から考える、未来に向けて考える、両方に使うことができます。

GoogleがなぜIMEを提供し始めたのか、どこを目指しているのか聞いてみたいところです。Google Chrome OSとの結び付きが思いつきますがどうなんでしょうね。

それにしてもIMEより変換精度が高くて、デフォルト設定しちゃいますね、コレ。